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2010年8月

保育中に起こった大地震の事例がない?

私たちの記憶に新しい大地震と言えば、

1995年1月17日(火)午前5:46発生の阪神・淡路大地震と

2004年10月23日(土)17:56発生の新潟県中越地震が

あげられますが、発生の曜日と時刻からもわかるように、

いずれも園が閉まっている時間帯です。

 

 

半壊、全壊した園舎はありましたが、

早朝と、土曜の夕方ということで、保育中の被災ではありません。

保育中だったら、どんなことになっていたでしょうか・・・。

自分の園の子どもたちが、

同僚が、

そして、自分自身が、生命に係わるケガをしていたかもしれません。

 

 

それを考えると、

「保育中でなくて本当によかった」と思う反面、

いつ起こるかわからない地震に対して「万全」な準備を

しておかなければならないことを実感します。

私たちが「万全」と思っていた準備は、本当に「万全」でしょうか?

 

 

対象年齢が0歳から小学校就学前という幼い子どもたちの集団を

保育する幼稚園・保育所ですから、

一般的なもの以上の準備や心構えが必要かもしれませんね。

 

 

何かの機会がないと、なかなか普段の保育の中では、

日常の事柄や他の行事等に追われてしまい、

いつ起こるか起こらないかわからない災害などについては

ついつい放っておいてしまい、

避難訓練などもおざなりになってしまいがちです。

でも、実際に地震が起きてから考えましょう・・・では遅いのです。

 

 

そこで、「今こそ」その機会だと受け止めて

園の関係者で考え、準備し、共通理解しておきましょう。

実は、この「共通理解」こそが、大切なキーワードとなります。

 

 

次回は、

地震のための保育環境について考えていきましょう。

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避難訓練をする法的根拠

「9月1日は防災の日です」というテーマで、

前回の保育者の引き出しに記したように、

数回にわたって、災害について特集していきましょう。

 

 

インターネットで調べていましたら、こんな記述がありました。

「避難訓練は、やる意味があるの?」

「偽善で、真似事だけの避難訓練なのでは?」

「なぜ避難訓練をしなければいけないの?」

「面倒くさいだけ」

「実際には、訓練のようにいかないんじゃない?」等々

 

 

 

そこで、今回は、

具体的な内容に入る前に、法的根拠について勉強してみましょう。

 

 

まずは、「幼稚園教育要領」と「保育所保育指針」。

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以下のように定められています

 

 

幼稚園教育要領では、

第3章 指導計画及び教育課程に係る教育時間の終了後に行う教育活動などの留意事項」の中の、「第3節 特に留意する事項」の更に中の、「1、安全に関する指導」に、その記述があります。

(1)安全に関する指導に当たっては、情緒の安定を図り、遊びを通して状況に応じて機敏に自分の体を動かすことができるようにするとともに、危険な場所や事物などが分かり、安全についての理解を深めるようにすること。 また、交通安全の習慣を身に付けるようにするとともに、災害などの緊急時に適切な行動がとれるようにするための訓練なども行うようにすること。

 

 

保育所保育指針では、

第5章 健康及び安全」の中の、「2、環境及び衛生管理並びに安全管理」の更に中の、「(2) 事故防止及び安全対策」に書かれています。

イ 災害や事故の発生に備え、危険箇所の点検や避難訓練を実施するとともに、外部からの不審者等の侵入防止のための措置や訓練などの不測の事態に備えて必要な対応を図ること。 また、子どもの精神保健面における対応に留意すること。

と、あります。

 

 

 

消防署でも聞いてみましたら、

幼稚園や保育所では、年に2回以上の避難訓練を行い、

それを消防署に届け出る義務があると法律で定められている

とのことで、

ほとんどの園が、学期に1回、月に1回などのペースで

地震や火災などを想定した避難訓練を実施しているそうです。

 

 

 

では、消防法についても調べてみましょう。

第8条に、こんな記述があります。

学校、病院、工場、事業場、興行場、百貨店(これに準ずるものとして政令で定める大規模な小売店舗を含む。以下同じ。)、複合用途防火対象物(防火対象物で政令で定める2以下の用途に供されるものをいう。以下同じ。)その他多数の者が出入し、勤務し、又は居住する防火対象物で政令で定めるものの管理について権原を有する者は、政令で定める資格を有する者のうちから防火管理者を定め、当該防火対象物についで消防計画の作成、当該消防計画に基づく消火、通報及び避難の訓練の実施、消防の用に供する設備、消防用水又は消火活動上必要な施設の点検及び整備、火気の使用又は取扱いに関する監督、避難又は防火上必要な構造及び設備の維持管理並びに収容人員の管理その他防火管理上必要な業務を行なわせなければならない。
2 前項の権原を有する者は、同項の規定により防火管理者を定めたときは、遅滞なくその旨を所轄消防長又は消防署長に届け出なければならない。これを解任したときも、同様とする。

 

 

消防法施行令 「第4条 防火管理者の責務」では、以下のとおりです。

防火管理者は、防火管理上必要な業務を行うときは、必要に応じて当該防火対象物の管理について権原を有する者の指示を求め、誠実にその職務を遂行しなければならない。

2、防火管理者は、消防の用に供する設備、消防用水若しくは消火活動上必要な施設の点検及び整備又は火気の使用若しくは取扱いに関する監督を行うときは、火元責任者その他の防火管理の業務に従事する者に対し、必要な指示を与えなければならない。

3、防火管理者は、総務省令で定めるところにより、消防計画を作成し、これに基づいて消火、通報及び避難の訓練を定期的に実施しなければならない

 

 

この二つから、

園では、防火管理者を決める必要があることがわかります。

 

防火管理者は、

防火管理上必要な業務を適切に遂行することができる管理的

又は監督的な地位にある者で、

消防署で、防火管理講習というものを受けます。

 

 

 

 ...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。

 

 

 

こうやって、法的根拠について書き連ねるとなんだか難しそうですが、

保育のプロとして、

避難訓練について、

きちんと根拠あることを理解していることは大切ですね。

 

 

なんで避難訓練する必要があるのかわからない保育者より

法的根拠があることを知っている保育者の方が、ずっとカッコイイですよ

 

 

さぁ、次回は、具体的な内容に触れていきましょう。

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9月1日は防災の日です

突然ですが、

なぜ9月1日が防災の日か、ご存知ですか?

 

 

 

実は、

1923年(大正12年)の9月1日午前11:58に発生した関東大震災を

忘れずに、災害に備えましょう・・・ということで、

1960年に制定されています。

 

 

ミミ先生がお世話になったお花の国幼稚園の先代の園長先生は、

「パンにバターを塗っていたら、グラグラ・・・ときた」と、

この日の話をしてくれました。

時間をみると、ちょうど昼食の頃ですね。

(この時代に、パンにバターとは、もしかしてお金持ち?)

 

 

記憶に新しいところでは、

1995年1月17日に起きた阪神淡路大震災は、午前5:46。

2004年10月23日の新潟県中越地震は、17:56。

津波による被害の大きかったスマトラ島沖地震は、

現地時間で、2004年12月26日午前7:58に起こっています。

 

 

これらのことからもわかるように、

地震は、時やタイミングを選ばず、突然やってきます。

寝ている時だったり、食事の準備中だったり・・・。

もしかしたら、自分が保育をしている最中に発生するかもしれません。

 

 

避難訓練を、

単なる行事やイベントの一環ととらえていたり

「面倒くさい」とか

「こんなのしたって、実際には役立たないよね」なんて

思っている人はいませんか?

 

保育者は、大切なお子さんの命をお預かりする職業です。

 

 

保育者が、

災害についての知識を、しっかりと持っていることは大切なことであり、

生死を左右する可能性だってあります。 

 

 

お預かりしたお子さんを、無事に保護者の方に引き渡せるように、

そして、職員の人や自分自身も守れるように、

この機会に少しずつ、

「頭の引き出し」に「災害」についての知識を入れていきましょう。

 

 

これから、数回にわたって、

災害、特に「地震」について載せていく予定です。

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